Asia Business Conference at HBS

2月28日(日)はAsia Business Conferenceであり、運営側として参加した。1週間前まではチケットの売れ行きが予想を下回っていてやや焦ったが、アメリカもしくは学生の特徴なのか、最後の1週間で売り上げが急激に伸び、売れたチケット数は目標以上となった。CTO (Chief Technology Officer)としては嬉しいことだ。キーノートスピーカーやパネリストからはアジアについて、興味深いインサイトが得られた。

  • 中国のGoldmanのVice ChairmanであるJiming Haからは、マクロ経済から見た中国の今について学べた。中国はGDPに占める投資の割合が高く、投資が自国内の貯蓄よりも大きく上回っている。現在は海外投資家が中国のリスクを意識して資金を引き揚げており、為替は弱くなる方向に動いている。現状は政府が保有しているドルを売って為替を支えているが、本質的な解決策にはなっていない。どこかの段階で資本の移動の規制を行うか、為替をfloatingに切り替えるのではないか。高齢化の加速など、リスク要因が多く、中国へのexposureは減らしたほうが良い、とのこと。
  • YTL Communications CEOであるWing Leeからは今後の通信技術の発展について学べた。5Gの規格が策定されるのが2019年で商業化は2020年目処とのこと。東京オリンピックの時には、5Gを使えるようになっている可能性が高い。通信の高速化、低コスト化もあるが、本命はIoT (Internet of Things)。バッテリーが進化をすれば、あらゆるものが繋がる世界が見えてくる。Smart Home、Smart Cityなど、コンセプトとしては既にあるものだが、5Gがそのコンセプトを普及させるきっかけになるかもしれない。
  • ヘルスケアのパネルからも、面白い示唆が得られた。ヘルスケアのシステムは国や文化により異なり、ローカライズが必要(例えば中国ではヘルスケアシステムに対する信頼性が低く、信頼性に対するニーズが強い)。ローカライズの例で言うと、PillPackというビジネスが急速に伸びている。これはオンラインでの処方箋やRefillができるアメリカでできるモデルだが、日本では規制の問題でできないであろう。また、ヘルスケアのビジネスで医者を巻き込むものは、特に中高年の医者が変化を嫌うのでなかなか浸透の速度が遅い、というのも面白いポイントだった。

また、ConferenceではYTL CommunicationsのWing Leeさん、Globis Capitalの高宮さんやAlpacaの横川さんともゆっくり話すことができた。それぞれの分野で活躍している人と知り合え、刺激をもらえたのが良かった。

全体的には満足だったのだが、運営側としては幾つかの点でもう少しやれたな、と思うことがある。

  • CTOとしてだが、結局ウェブサイトのモバイル対応をしなかった。モバイルの画面のデザインするところからやり直さなければいけなく、単純にそこまで時間を割けなかったからなのだが、その点はずっと引っかかっていた
  • 朝食、昼食を出すことを考慮せず(値付け時点でオペレーションサイドと連携が取れていなかった)、チケットの値付けを安くしすぎたのと、Early Birdの期間を長くしすぎた。Early Bird Student $20、Regular Student $40、Professional Early Bird $40、Professional Regular $60で出したが、Early birdは一ヶ月前までで、StudentのEarly Birdは$30でよかったと思う。また、discount codeの対象でないのに何らかの形でコードを知って使う人たちへの対策を取り切れなかった
  • Facebookではイベントとして作るべきところを、最初に他の人が団体ページとして作っていたために、結局団体ページとイベントページの二つを運用することになった。これは混乱を生むので、イベントページに早い段階で一本化するべきだった
  • もっと動いてもよかった。他の学校からのインプットや協力が必要なときに、基本的にはHBSのCo-chairに依頼する形で進めた。これは指揮命令系統としては正しかったと思うが、”get things done”の精神から言えば、もっと積極的に入っていってよかったかもしれない
  • 時期が悪かった、のはくじ運だから仕方がないが、特にConferenceがあった3連休は1年生のほとんどがスキーや旅行に行っている時期だったので、RCが殆ど参加していなかった。これだけで数十人から数百人のインパクトが出るので、痛い

以上が簡単な反省だが、こういったカンファレンスの運営に関わったのは良い経験となった。

カンファレンスは学びが大きい。来年もTech、Entrepreneurship、Healthcare、Asiaの4つのカンファレンスには参加しようかと思う。

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