Summer in NY

Harvard Eye Catch

6月終わりからNYでの4週間のインターンが始まって、1週間が経過した。業界はアパレルで初めての業界ということもあり、毎日学ぶことが多くて楽しい。

いくつか気付いたこと。

  • サプライチェーンマネジメントが非常に重要。アパレルはパターン x サイズ x 色と掛け算で商品点数が増える上にシーズンがあり、売れる時期が限定されている。売り逃がし(stockout)しないように生産、物流を行い店頭または店頭近くの倉庫で在庫を持つ必要があるが、在庫を持ちすぎるとシーズン中に売れずに、値引き率を高くするか場合によっては廃棄しなければならなくなる。このあたりが商品点数が比較的限定されており、販売できる期間が比較的長いエレクトロニクスの製品よりも難しい(エレクトロニクスは部品点数が多くサプライチェーンが複雑になりやすいなどそれ相応の難しさもあるが)
  • コントロールできない天候の影響が大きい。雨が降る、暖冬、などでお客様の流れが大きく変わる。先々の天候まで読むのが難しいので、予想の精度を上げるのに苦労する。
  • 店頭でのオペレーションが勝負。サービス業のマーケティングを考えるときには4P (Product, Price, Place, Promotion)に加えてPeople、Processの2つを加えた6Pというフレームワークがあるが、アパレルの場合は特にPeopleが重要と感じた。店頭を綺麗、整頓されてかつ在庫がある状態に保つのはProductを見せる上で基本だが、それを行うのはPeopleだ。アパレルはお客様が商品を試すため、放っておくと商品があっちこっちに行ったり、店頭がごちゃごちゃになりやすい。Peopleへのオペレーションの原則をいかに徹底できるかで店頭の実力が出ると感じた。Product、Place、Peopleの3つの要素がリテールで特に重要。

同時に、ニューヨークでの生活も、博物館やブロードウェイのショーを観に行く、Citi Bikeで街中を回るなど楽しんでいる。あと3週間、せっかくのニューヨークなので楽しみたい。

投稿者: aki

アキ。東京での勤務の後、ハーバードビジネススクール(HBS)へ留学しました。卒業後は、医療の世界で働いています。現在シドニー在住。ご連絡はTwitterまで。

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