HBS生の冬休みの過ごし方

冬休みも今週で終わりで、来週の月曜日(1/23)から授業が始まる。たいていのHBSの2年生は12/14くらいまでに試験とレポートをほぼ終わらせているので、冬休みは約6週間だ。2年目は1年目にあったような全員参加のFIELDという海外での授業がないため、冬休みの過ごし方は人それぞれだが、大きく分けて5パターンがある。

  1. 実家へ帰り、その後にトレックまたはIFC(冬休み期間を利用してボストン以外の各地で行われる2-3週間程度の授業)に参加して、そのまま旅行
    ほとんどのアメリカ人はクリスマスを実家で過ごすため、試験終了後は実家に帰って、クリスマスまで2週間程度のんびりしていることが多い。その後に、多くが2週間から3週間程度のトレック(ニュージーランド、オーストラリア、中東、キリマンジャロ、など)またはIFCという1年目のFIELDのような実践型の授業プログラムに参加する。IFCはロンドン、ハリウッド、アフリカ、中国、日本、などの行き先がある。トレックやIFCの前後に旅行の予定を入れて、長い旅程にする人が多い。アメリカ人の大半がこのパターンで、感覚的には全体でも半分以上の学生がこのパターンに属する。また、このパターンを行う学生は既に卒業後の就職先が決まっていることが多い。
  2. 実家帰り+就職活動+旅行
    一つ目のパターンに就職活動が加わる場合、フルに旅行や授業に参加するというよりも、コネクション作りや面接に時間を使う。西海岸の企業はテック系をはじめとして採用時期が春となるため、西海岸へ卒業後に行きたい人、またはインターナショナル生で自国に帰って職を得ようとしている人に多いのがこのパターン。
  3. 友人とひたすら旅行
    実家にも帰らず、就職活動もなく、ひたすら旅行するというパターン。気の合う仲間同士の小規模グループでの旅行が多い。
  4. ビジネスを継続する
    数としては多くないが(僕の知る限りでは十数人)、夏または先学期に起業してビジネスを回している学生もいる。インターナショナルの学生の多くはビザの問題でアメリカでの起業をやめた人が先学期に多く、アメリカでビジネスを続けているこのパターンに属するのはアメリカ人が大半。彼らは一時的に実家に帰った後、ボストンへ帰ってきてビジネスを続けていることが多い。
  5. 家族とボストンで過ごす
    数としては多くないが、子供が生まれる、または子供がとても小さいという理由でボストンに残って家族でゆったりとした時間を過ごす人もいる。

冬休みや夏休みなどの長い休みは「自由な時間」というMBAの価値の一つだ。多くが旅行をするのは、楽しむためということもあるが、世の中をより知るために旅行している人も多い。旅行で見られる世界は断片的なものではあるが、それでも知らない世界を見て、異なった世界を感じることで、少しだけ広い視点を持てるようになる。広い視点は他者の視点をより理解できることに繋がり、それはビジネスを行う上でも価値がある。また、子供がいる家庭にとっては、子供と一緒に過ごす時間が仕事をしている時よりもたっぷり取れるというのは、大きいメリットのように感じる。

僕の過ごし方はというと、パターン3と5を組み合わせた感じだ。12/25まではボストンで本を読んだり前学期のまとめをしたりとゆっくりと過ごし、12/26から1/15までの約3週間はペルーとアルゼンチンを妻と旅した。1/16からは妻と友人とキューバへ行く予定だ。本当はアフリカでのIFCや中東のトレックに参加したかったのだが、運悪く、IFCは抽選で漏れ、中東のトレックも20名という少人数枠に入ることができなかった。トレックに参加できなかったのは残念な一方、ペルーではリマ、クスコ、マチュピチュを1週間で、アルゼンチンではブエノスアイレス、イグアス、エルカラファテ、エルチャンテン、ウシュアイア、と2週間で回ることができ、行きたい場所で好きなように時間を使えたのがとても良かった。

マチュピチュでは人類が築いた偉大な遺跡を堪能し、イグアスでの滝へ突っ込むツアーでは滝の雄大さに、パタゴニアのペリトモレノ氷河を歩くツアーでは氷河の大きさに圧倒された。同じくパタゴニアのエルチャンテンでのハイキングでは大自然を感じ、環境団体がどうして自然を守ることに情熱を注ぐのか、どうしてパタゴニアの創業者がパタゴニアのマークをフィッツロイ山からとったのかが分かったような気がした。南米大陸最南端の町と言われるウシュアイアでは南極にほど近いビーグル水道をめぐるツアーに参加し、野生のペンギンを間近で見るという滅多にない体験もできた。政治という点でも、アルゼンチンの物価の値上がり具合(1年間でどの価格もアルゼンチンペソベースで50%以上値上がりしていた)から、政策がどれだけ人々の生活に影響を与えるのか、を体感した。そんな中でも物価の値上がりを乗り切り、音楽と踊り(アルゼンチンはタンゴ発祥の地)を楽しみ、肉とワインを楽しむアルゼンチンの人々の生活からは、人生をしなやかに楽しむ方法を学んだ。また、旅の中で、旅に必要な初級のスペイン語も学ぶことができた。こうした学びはボストンに留まっていたのでは得られないもので、時間とお金を使う価値があったのではないかと思う。

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