EC (Elective Curriculum) Week 1

今週よりEC (Elective Curriculum)の年がスタートした。昨年はHBS1年目ということでこれからどんな機会が待っているのだろう、どんな人と出会うのだろう、と初めて尽くしでドキドキ緊張していたが、2年目となるとHBSにどんな機会があるのかも大体分かっているし、同学年も約900人のうち200人程度とはなんだかんだで友人になっているので、新しい人たちの中に入るというよりは、むしろ居心地の良い場所に帰るという感覚だ。

それでも居心地の良い場所だからゆっくり、ともならないのがHBSでの生活。火曜日はEC WelcomeというSectionで集まって夏の振り返りと2年目をどう過ごすのかについて話す会があった。夏ぶりということで、久方ぶりのセクションメイトに会った皆は大盛り上がり。いたるところで、”How was your summer?”から会話が始まり、それぞれが夏の思い出を語り合った。うちのセクションはもともと93人であったが、1人がLaw Schoolとのdual degreeのために2年目はLawで過ごすことと、3人が休学から戻ってECから入ってきたため結果的に95人に増えた。”How was your summer”の会話を94人とするイメージだ。授業後もSpangler Lawnという芝生に出て会話が続き、その後も17:00-19:00でFelipe’sというレストランでセクションで会話を続けた。それでも95人とは話せるわけではないので、徐々に話をしていく感じになると思う。

水曜日からはElective(選択科目)の授業がスタートした。選択科目はXスケジュールと呼ばれる月、火に行われる枠とYスケジュールと呼ばれる木、金のどれかに2回行われる枠に大きく分かれており、Xから何科目、Yから何科目、と取ることになる。月や金が休みの時には、水曜日はその日の代わりとして使われる。Xだけ、Yだけ、に寄せるには、IPと呼ばれるIndependent Study、1月のFieldプログラムの選択、他学部聴講などの方法を基本的には2つ取る必要がある。つまりHBSのメッセージは「2年目も毎日学校に来なさい」だ。このElectiveの科目もビッドして取れるかどうかのシステムとなっており、きちんと考えない、または運が悪いと取りたい科目が取れない、ということになる。

僕は幸いにも取りたい科目を取ることができた。Xスケジュールで”Globalization and Emerging Markets” (GEM)と”Founders Dilemma” (FD)の2科目を取り、Yスケジュールで”Entrepreneurial Finance”、”Strategy and Technology”、”Negotiation”の3科目を取る予定だ。

GEMはBGIE (Business Government and International Economy)という1年目の必修科目の続きのBGIE2といったかんじ。BGIEが米国、中国、日本、ドイツなど先進国がメインだったのに対して、GEMは新興国に焦点を当てる。最初のケースがPakistanで、次がAngoraといえばどのくらいのサイズの国か大体イメージがつくかと思う。教授はReinertで昨年の授業評価が高く期待していたが、初回の授業は期待通りの手腕で授業をリードしてくれ、これから楽しみだ。

FDはおそらく今年のECで最も人気の授業の一つで、第一希望にした人も取れていない人がいるというくらいの人気だ。内容がEntrepreneurshipという人気のテーマに加え、1クラスの開講と人数が限られており、かつ教授がGhoshという非常に有名な元起業家であることも大きい。初回の授業の内容もかなり面白く、今学期で最も楽しみな授業の一つだ。

Entrepreneurial Financeも非常に人気の高い授業の一つだ。内容は、誰から、どのくらい、どのような条項で資金調達をするか、など起業におけるファイナンスを扱う。僕がとったのはBob WhiteというBain Capitalのfounding partnersの教授で、この授業も抜群に面白い。内容が僕の興味関心にあっていることに加えて、教授の進め方がうまく、そこに参加しているクラスメイトがVC、PE、Startup経験者が多く、ディスカッションも深くなる。学べるものが多そうな授業だ。

Strategy and Technologyはテクノロジー業界にかなり特化した科目だ。教授はDavid Yoffieというbrowserからsemiconductorまでどっぷりと研究を行っている人でacademicの第一人者であることに加え、Intel、Tivo、Mobileyeの社外取締役を行っており、実務的な話もできる。初回はテクノロジー予測の資料を読ませた上で、「今後テクノロジー業界でどんな変化が起こるのか、それでどのような機会が生まれるのか、どのプレイヤーがどんな戦略でそれにアプローチしているのか」、について議論させるなどHBSのケース方式と違った教え方をする人で、新鮮だ。クラスメイトもテック系のバックグラウンドがある人が多く、彼らとのつながりも楽しい。

NegotiationはHBSの選択科目の中でも準必修のような位置付けで、授業開講数も多く、ほとんどの人が取る。教授の選択が重要となるのだが、僕は他の授業の時間割の関係で希望していた教授の授業を取ることができなかった。僕の教授はMichael Wheelerというとても学者肌の人で特別良くはないが悪くもない印象。最初の2回の内容はとても面白く、実践的であり、学びが多そうな授業だ。

まだ1、2回しか受けていないが、僕が選択したECの授業はRCよりも課題の量が多くなっていると感じる。1年目はケースを読めばよかったのが、2年目の授業はそれ以外のrequired readingやreflectionなど+αがついているという感じだ。1年目で学んだ内容がベースになっており、2年目はより専門的になっているためかもしれない。しっかり学ばせてくれようというHBSの親心なのかもしれないが、予想よりもアカデミックに時間をかけなければいけなさそうだ。

並行して、クラスメイトとも適宜キャッチアップをしている。一緒にランチを食べたり、お茶をしたり、と。2年目は授業がそれぞれの学期で11月、4月に終わるため、実質クラスメイトの多くがキャンパスにいるのは9月-11月、2月-4月の6ヶ月程度であり、実はそんなに日がない。HBSに来た目標の一つは世界的な人的ネットワークと卒業後も頻繁に連絡を取るような仲間を作ることであり、それに向けて定期的に友人と会っていきたい。

また、キャリアについても今学期はより時間を使う予定だ。日本に一時帰国して感じたが、やはり日本は生活面や家族・友人がいるという点でとても居心地がよく、しかも起業する上でも競争が米国ほど激しくないため、機会もありそうだ。一方、アメリカは生活コストが高く、生活面で不便も多く、人材が集まっているために競争も激しい。米国労働ビザが抽選であるという不安定性も課題だ。日本人MBA生の90%以上が日本に帰るというのは自然な選択だと思う。

ただ、アメリカの方がビジネスの速度が速く、競争が激しいからこそ僕は面白いかと思う。ネイティブでない国で働くのはきっとしんどい。だけれどそれは、自分が成長する余地が大きいということだ。また、テクノロジーの業界ではシリコンバレーが今でも変化を生み出す中心だ。せっかくだったら、変化が起こせる人たち、一番すごいやつらがいるところで自分がどこまでやれるのか試してみたい。多分、その挑戦が、後から振り返った時につながるはず。だから、卒業後にテクノロジーの業界でアメリカに残ることを第一の目標にして、今学期は動いていきたいと思う。

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