東京での時間の過ごし方

Harvard Eye Catch

Japan Trekが終わり、早10日。この期間は家族と久方ぶりにゆっくり3日過ごし、それ以外は友人や医者、エンジニアなど様々な人と会い、本を読み、新しいアイデアを考える日々だ。デジタル x ヘルスケアの分野でいくつか考えていること。

  • 人工知能を用いた機械と人とのコミュニケーションはこれから面白くなる。特にBotは進化が早く面白い。現在は人工「無能」のBotが主だが、特定用途での人工「知能」のBotは今後2、3年でかなり発展し、普及するだろう。おそらく最初はサポート業務やECの購買サポートあたりから始まるのではないか。FacebookのWit.aiを始めとしたプラットフォームも使い勝手がより上昇して、より多様なリクエストに応えられるBot作成を加速させるようになるのだろう。
  • ただし、問い合わせ対応以上のコミュニケーション用途に人工知能を実用レベルで使うまでにはまだまだ課題が多そう。自然言語解釈、表現の揺れへの対応、など。スタートアップでやるためには用途特化してできるだけシンプルにする必要があるか。
  • どうすれば健康に長生きできるか、という課題はPublic Healthの研究レベルでわかっていることと人が実際に行動していることの間にかなり溝がある。人は病気、例えば糖尿病や痛風、になってから始めて健康の大切さに気づき、生活を変えるが、差し迫った害やインセンティブがないとなかなか行動変容を起こさない。生活習慣を評価するようなシステムを作り、見える化することで行動変容を促すことはできるか。

それ以外に、Agosの横山さんやHLABの小林さんなど、過去1週間は教育関係者の人と会い、繋がることが多かった。HLABなど、日本の高校生に海外の学生と触れ合う機会を提供して、日本の大学に行く、就職する以外の選択肢を増やすという考え方に僕は賛成だ。HLABではないが、その他の団体よりボストンに来た中高生に話をしてくれないかという依頼があったため、HBS2年目には、中高生の短期留学生に対して講演する機会がありそうだ。

投稿者: aki

アキ。東京での勤務の後、ハーバードビジネススクール(HBS)へ留学しました。卒業後は、医療の世界で働いています。現在シドニー在住。ご連絡はTwitterまで。

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