海外MBAの留学にかかる費用は2年間で20万ドルを越えると言われています。大学がかかる金額を発表していますが、実際には追加で費用がかかります。実際にはいくらかかったのかを紹介いたします。
数字は2020年入学の前提で、1$ = 108円として計算しています (2019年9月の為替より)。
単身 | 夫婦 | |
学費 (2年間) | $146,900 | $146,900 |
教材費 (2年間) | $5,100 | $5,100 |
健康保険代(自分、2年間) | $9,800 | $9,800 |
健康保険代 (家族、2年間) | 0 | $15,400 |
住居費 (21ヶ月) | $31,500 | $46,200 |
固定費合計 | $193,300 | $223,400 |
変動費(食費、交通費、家具代、旅行代など) | $42,000 | $48,300 |
合計 (US$) | $235,300 | $271,700 |
合計 (円 1$ = 108円) | 2540万円 | 2930万円 |
学費: $73,440 (1年)
1年間の学費は793万円です。卒業まで2年間あるため、単純計算で学費だけで1,600万円となります。僕が2017年に卒業した時には$72,000でしたので、物価の上昇に合わせて、毎年着実に1%程度ずつ上がっていくと考えた方が良いです。
教材費: $2,550 (1年)
1年間の教材費が約28万円なので、2年間で55万円です。こちらは教科書や印刷して渡される紙のケースなど。こちらも年々1%以上上昇しています。
健康保険代: $4,900 (1年、単身の場合)
健康保険代は単身の場合、53万円、夫婦の場合は136万円となります。健康保険に入らないとアメリカでは医療費が怖すぎることになるので、こちらも必要経費です。単身の場合、2年間で105万円で、夫婦の場合は270万円です。子供がいる場合、一年あたり$4,000(44万円)追加です。
住居費・家賃: 月々$1,500 (寮)/$2,200 (1ベッドルーム)
家賃は寮に住む場合は月々$1,500以下ですみますが(部屋の広さにより家賃が異なる)、OWAやSoldiers Field Parkというハーバードビジネススクール敷地内のアパートで1ベッドルームを借りる場合は月々$2,200はみておいた方が良いです。
2ベッドルームは$3,000近くしますが、シェアすることで家賃を削減することもできますので、2年目に一緒に住む人が見つかればシェアをして、寮と変わらない程度の家賃にすることもできます。
私の場合は一年目は寮の一番小さい部屋でしたので月々$900程度で、二年目は妻が合流したこともありSoldiers Field Parkという敷地内のアパートで1ベッドルームを借りたので、そちらは月々$2,200程度でした。
単身前提でMBA期間中の21ヶ月をキャンパス内の寮で借りたとすると、$1,500 x 21ヶ月で$31,500(約340万円)です。夫婦・子連れの場合はワンベッドルームで$2,200 x 21ヶ月で$46,200 (約500万円)です。
固定費合計
学費、教材費、健康保険、家賃という固定費を合計すると、単身でも固定費だけで$193,300と2,100万円近くになります。夫婦でワンベッドルームを借りる前提ですと、$222,680と2400万円になります。
授業料は奨学金がもらえれば割り引かれる可能性がありますが、なかなか厳しい金額です。
ちなみに保育園(Day Careと呼ばれます)に預ける必要がある子供がいて、保育園に預ける場合、1日あたり$100はかかりますし、ビジネススクール内の保育園はさらに高いので、月々$2,000は追加でかかる可能性があります。
変動費(食費、交際費など)
HBSは単身で月々$1,800 (約20万円)、夫婦で月々$2,176(役23万円)としていますが、実際には+10%程度かかると思っていた方が良いです。
なぜかと言うと、セクションでの旅行や友人との交際費でそれなりの額を使いますし、生活のセットアップのために家具を揃える必要があるためです。
切り詰めれば夫婦でも月々$1,800ですむかもしれませんが、ボストンの物価は日本より体感的には1.5倍くらいですので、レストランに食事に行くとすぐに一人あたり$30-$40くらいはかかるため、近くのTrader Joe’sというスーパーなどをうまく活用する必要があります。
単身だと21ヶ月で460万円、夫婦だと520万円はみておいた方が良いかと思います。
合計で費用はいくらかかるのか
単身の場合ですと、固定費で2,100万円、変動費で450万円の、計2,550万円が21ヶ月のハーバードMBAでの生活でかかる費用となります。
夫婦の場合ですと、固定費で2,400万円、変動費で530万円の計2,930万円が21ヶ月での生活費となります。
私の場合は1年目は単身でしたが2年目は夫婦でしたので、中間程度の、2700万円程度でした。
そのうち、1年目と2年目は3ヶ月のインターンシップで働ける機会があり、この期間にインターンシップ先によっては1ヶ月で80-100万円程度支給されるため、3ヶ月で240万円稼げるとすると、単身の場合は差額の約2,300万円が必要となる金額となります。
どうやって費用を賄うか
社費の場合は会社が授業料や生活費などを出してくれるので問題がないと思いますが、私費の場合は2,300万円を確保するのはかなり大変です。
借り入れを行う方法もありますが、奨学金を取るのがおすすめです。奨学金を得る方法については、下記のページをご覧ください。
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