受験に役立つ必見MBAブログまとめ

ブログは在校生の生の情報が書かれているため、受験ノウハウや学校別の情報を把握するには重要な情報ソースです。また、ブログを見て合格後の自分をイメージすることで、モチベーションを高める効果もあります。

私にとって役立ったブログをまとめてみました

受験ノウハウ

  • 落書き帳 for Wharton MBA
    Wharton Class of 2014のYumaさんのブログです。テストスコアの取り方、奨学金の取り方、と非常に詳しく記載されています。MBA受験ノウハウについては私費で留学経験のない受験生にとっては必読です。
  • A THOUSAND MILES
    MBAではありませんが、フルブライト奨学金を取られてNYUに留学されたKさんのブログです。フルブライト奨学金必勝法はフルブライト奨学金を目指す方は必見。
  • 海外MBAドットコム
    Class of 2016, 2017の有志で作成したMBA受験に関するポータルサイトです。合格体験記が60以上載っており、更新もされているため、現在でも参考になると思います。

学校別情報

  • 愛の日記
    HBS Class of 2008の古賀さんの熱いブログです。総合偏差値30でもハーバードには入れるImpossible is nothingといった古賀さんの考え方には刺激を受ける人も多いのではないでしょうか。
  • Stanford MBA留学記
    Stanford GSB Class of 2012の岩崎さんのブログです。Stanfordについては毎年合格する日本人があまり多くないこともあり、貴重な情報源です。Stanfordでダブルディグリーを取得され、その分野で卒業後に起業されており、ダブルディグリーの取得がその後のキャリアの可能性をどのように広げたかが分かります。
  • Straight勝負 -コロンビアMBAの風景-
    Columbia Class of 2015のStraight7さんのブログです。在学中には勉強、起業、旅行、インターン、と非常に充実された日々を過ごしており、MBAの生活を知る上で非常に参考になります。ニューヨークという場所で得られる機会をどう活かしたいのだ、と問われるColumbiaを受けるのであれば目を通すことをお勧めです。1週間に1時間の面談の機会を設けているようですので、訪問をされたい方は訪問先のフォームから依頼してみると良いかもしれません。
  • オレのWharton留学記 Wharton Class of 2015の方のブログです。Whartonでの授業、インターンシップ、旅行、とWhartonでの生活が分かります。特にWhartonでリーダーシップがどのように教えられているかの記事がお勧めです。

    HBSに関するブログ

  • ハーバードMBA 起業奮闘記 (Class of 2016)
    Natureを創業されているHaruumiさんのブログ。HBS在学中に起業を目指す場合にどんな機会があるのか、が分かります
  • HBS留学記
    HBS Class of 2014の湯浅エムレさんのブログです。現在は閉鎖されてしまっていますが、東洋経済での連載が残っています。

パートナーのブログ

MBA以外のスクールのブログ

Learning? : Harvard Education Schoolを卒業された先輩のブログです。

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海外MBA受験 – 推薦状を誰に、いつ、どうやって頼むか

エッセイと並んで、海外留学で重要となるのが推薦状です。推薦状は推薦者に書いてもらうために完全に内容をコントロールすることはできませんが、方向性は推薦者と会って打ち合わせるなどしてすり合わせられるため、自分のストーリーを作ってから推薦者にお願いしたほうが良いです

誰に頼むか

私が受けた6校は上司の推薦状が必須または強く推薦されていました。仕事の成果を具体的に記述してくれるという点で、一人は現在の直属の上司が望ましいと思います。

ただし私費受験で職場の上司に頼みにくい場合、直属ではない上司に頼むのも一つの手であり、私の友人もその手を使っていました。よく言われる話ではありますが、職位が高く自分がやっていた業務を詳しくわかっていない人よりは、自分の仕事ぶりをよくわかっている人に頼んだ方が、より具体的かつ臨場感のあるストーリーを書いてくれるために良いと思います。

通常は大学からは2通要求されます。フルブライトを受ける場合は推薦状3通が必要です。フルブライトに必要な3通目は、フルブライトが他の奨学金よりも学術的な要素が強いため、大学でゼミに所属していた場合はゼミの先生などに一通頼み、自分の学術的な能力の裏付けをしてもらうのも一つの手だと思います。

私の場合は推薦状を二通要求する学校は現職場のイギリス人の上司と前職場の上司に依頼し、三通要求するフルブライトについては大学の恩師に頼みました。

幸いにも三人ともとても協力的かつ、英語圏で学んだことのある人たちであったため、非常にスムーズに書いていただけました。

どうやって頼むか

基本的には推薦者の人は忙しく、かつ自分と同じ程度には何の仕事をどのようにしていたかを覚えているわけではないため、書いてほしい内容と具体的な事例を伝えた方が良いです。

王道ではありませんが、英語で推薦状を書くことに慣れていない人に頼む場合にはほぼ丸々書いてしまって、後はその人に気になる点だけを直してもらう、という手もあります。

ただし、推薦状の代筆は殆どの大学で推奨されていないこと、この方法ではエッセイ、推薦状2通を書いたときに文体が似すぎて代筆を疑われるリスクがあるため、お勧めはしません。

英語の推薦状を二通自分で書くと書き方が似るため、推薦状を日本語で書いて、英文翻訳サービスを使って翻訳している人も同じ学年でMBA留学をした人にいました。お勧めはしませんが、そういう方法を取った人もいます。

私の場合は推薦者の三人とも英語ができる方であったため、特に問題はございませんでした。推薦状の依頼時には、今後どのような方向に進みたいか、どんな点が自分の強みであり、それがどの仕事で活かされたか、を箇条書きでまとめ、それを元にそれぞれの推薦者の人と話し合いました。

ドラフトも一応書きましたが、現職の上司は「これではお前の良さが伝わらない」とあまり使われず、前職の上司も箇条書きを元に書き上げてくれました。大学の先生も同様に、箇条書きを元に推薦状を書いてくれました。

お願いする時期

推薦状のフォーマットや質問は奨学金先や大学によって異なり、大学によってはそれなりに質問数が多いため、特に大学については複数校を受ける場合には2ケ月前くらいには頼んでいた方が良いです。

おそらく最も早いであろうフルブライトを応募する場合は、7月末までに3通必要となるため、6月前半には書いてほしい内容と共に依頼を行い、6月後半から7月前半にドラフトもしくはアウトプットをもらうのが良いでしょう。

書いてほしい方向とずれている場合は話し合い、7月中旬までには最終版を仕上げたいところです。3人から集める必要があるため、遅くとも2ヶ月前くらいから動き始めるのをお勧めします。

フルブライトを書いてもらった場合、8月締め切りの伊藤国際教育交流財団、10月締め切りの平和中島財団の奨学金への推薦状はそこまで変更せずとも使えると思いますので、私費の場合はフルブライトを出すと後の奨学金用の推薦状依頼作業が楽になります。

1stラウンドを受けるのであれば、2015年はHBSがかなり早く9月上旬であるため、2ヶ月前の7月上旬には推薦状の依頼をするのが望ましいです。

具体的には2014年受験の場合は、ハーバード、スタンフォード、ウォートンは2問で同じ内容かつ同じ字数でしたので、ほぼ同じものでした。コロンビアは2問の質問はほぼ同じでしたが、字数が異なりました。MIT、LBSは質問が4問以上かつそれぞれオリジナルのものでした。

年により推薦状の質問数や内容は変わると思いますが、いずれにしても早めに大学の応募要項から推薦状の質問を確認し、推薦者の方が何パターン作る必要があるのかを確かめて、依頼した方が良いかと思います。

2ヶ月前に推薦状を依頼するとなると、書いてもらう内容をその前に詰めるため、結局は3ヶ月前程度に自己分析を始めるのが必要となります。

MBA受験は仕事と両立しながら行うケースが多いと思いますので、スケジュールにある程度余裕をもたせ、理想を言えば、自分の強み、弱み、何を伝えるのか、を洗い出して、自分のストーリーを作り上げる作業を応募の3ヶ月前から始めたいところです。

推薦状の次には何を準備すれば良いか

TOEFL、GMATの点数がある程度取れ、推薦状の依頼が済めば、いよいよエッセイに取り掛かります。

次の記事 >>   MBA受験 – エッセイ(Essay)の書き方とテクニック

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MBA受験 – TOEFLで点数を取る方法(105|109)

多くの日本人MBA受験生が苦しむTOEFL。トップスクール合格では 105 点が一つの目安として言われており、HBSでは109 点を要求しています。私も苦しみ、計8回受けることになりました。TOEFLについては、100点を超えてからは下記のように進めると効率的かと思います。

Reading

Readingは25点くらいから上は単語力が必要となってきます。単語帳の3800を用いて、Rank 4 まで覚えると、単語の問題で落とすことがほぼなくなると思います。GMATよりも読み易い文章なので、GMATのRC対策をしていけば読解力が上がり、点数が28点以上で安定すると思います。105点以上を狙うには29か30が欲しいセクションです。

Listening

リスニングはとにかく量を聞くことが必要で、最も早めに対策を始めた方が良いです。TOEFLの場合は人文学から自然科学まで扱われる分野の範囲が広く、聞いてイメージが湧く単語を増やさないと、なかなか高得点が取れません。特にリスニングは1問がほぼ1点くらいの割合ですので、28点以上の高得点を取ろうとすると、落とせるとしてもダミー問題を除いて3、4問です。きちんと聞けていないとひっかけられる問題もあるため、TOEFLのリスニングの問題集で問題に慣れるのも良いかと思います(私はそこまで行っていなかったため、リスニングが25 – 28で振れていました)。

Speaking

スピーキングは問題の形式が独特なため、ある程度テンプレートで対策をした方が良いかと思います。下記のテンプレートが使いやすかったため、利用していました。

toeflresources.com

Writing

ライティングも同じくテンプレートに沿って書くと良いと思います。Y.E.S.に通っているのであれば、テンプレートに沿って書くことで、27点は安定して取れます。

105点以上を狙う人へのアドバイス

TOEFLはSpeakingで高得点を取ることが難しく、多くの場合は109点を取るためにReading, Listening, Writingで9割以上を取ることが求められます。そして、100点まではあるセクションで高得点を取れば良い「いかに点を取るか」の攻めのゲームですが105点からは「いかに点を落とさないか」の守りのゲームになり、ストレスが増します。

仕事をしながらでの勉強となるため、100点からは1ヶ月で1点、くらいのペースでスケジュールを引いておいた方が良いかと思います。

次のステップ

MBAの応募では多くの大学がGMATというテストのスコアも要求してきます。GMATの対策については下記をご覧ください。

次の記事を読む>>MBA受験 – GMATで700点以上を取る方法

MBA受験に関する目次はこちら >>海外MBA受験から留学開始までのまとめ

MBA受験 – GMATで700点以上を取るための方法

GMATは大きく分けてVerbal、Math、Integrated Reasoning (IR)、Analytical Writing Assessment (AWA) の4つのパートに分かれます。

VerbalとMathの点数から算出されるスコアで、米国のトップスクールではだいたい700以上あると足切りには引っかからないと言われています。ただ、スコアは年々上昇傾向にあり、HBSを始めとするトップスルールではClass of 2017の合格者平均が730前後であることから、トップスクールを目指すためには720以上を目指したいところです。

Verbal

VerbalはReading Comprehension(RC)、Critical Reasoning (CR)、Sentence Correction (SC)の3つの種類の問題から構成されています。

RCは読解問題ですので、単語力を強化し、多読して読む速度を上げれば対策できます。3800を用いて単語力を強化しましょう。多読用の読み物としてはEconomistやWall Street Journalは難度がそれなりにあり、オススメです。

CRについてはいくつかのパターンがあるので、Official Guidebook (OG)とPrep2回分の問題を3週ほどするとだいたいのパターンがわかり、正答率が上がると思います。

SCはGMATに特殊な文法の問題があるため、Y.E.S.や濱口塾等のスクールに通うのが効率的かと思います。SCに関してはOGのみで対策される方もいますが、基礎から教えてくれるという点で、YESの文法コースとSCコースを併用したのは私にとっては良かったです。

Math

数学は難易度自体は中学、高校レベルの問題であり、大学受験で数学を使った人であれば、OGとGMAT Prep 2回を解き、復習をすれば満点近くが取れる試験です。Verbalで高得点を取るのは英語圏の在住が長くないとおそらく厳しいため、トップ10以上のスクールを目指すのであれば、満点の51か50を目指したいところです。

IR

OGのAppを購入した時にIRのダウンロードができるので、それを練習問題として使えます。Prep(GMATを申し込んだ時についてくる二回分の練習問題)と合わせて3セットを解いて復習まで行えば、だいたいの形式が分かり、解けると思います。個々の問題自体はそこまで難しくはありませんが、時間がかなり限られているので、満点の8.0を取るためには問題文を早く正確に読むための練習も必要になります。

AWA

AWAのテンプレートを暗記して、同じようなフォーマットで書くのが安定すると思います。私は下記のgmatclubに載っていたテンプレートを使い、数回GMATの練習問題を解いて対策しました。文法ミスで点数が引かれることもあるようですので、Y.E.S.等のライティングを見てくれる予備校やサービスを使い、自分がどこの文法に弱いかを知って、文法ミスを減らすことが点数を伸ばすことに繋がるかと思います。

gmatclub.forum

次のステップ

TOEFL、GMATに目処がついたら、早めに推薦状の依頼を誰にするかを考え始めます。推薦状についてはMBA受験 – 推薦状を誰に、いつ、どうやって頼むか をご覧ください。

全体像はこちら>> 海外MBA受験から留学開始までのまとめ

海外MBA受験 – 留学経験なしから合格したスケジュール具体例

1ヶ月以上の海外滞在経験がない私のような受験生にとっては、特にTOEFLやGMATで高い点数を取ることが課題になります。私の受験スケジュールは下記になります。

2014年1月:

MBA受験することを決め、HBSへ合格した友人に受験スケジュールや通っていた予備校、エッセイカウンセラーについての情報を聞く。1月に TOEFL 99点(R27/L25/S23/W24)を取り、これならばTOEFL109点もそこまで時間がかからないだろう、という希望的観測を抱く。

2014年2月:

MBA受験で定評のあるYESに通い始める。文法、Writing 、SCの講座を受講。文法とSCの勉強に集中する。

2014年3月:

YESの文法、SCの講座終了。「TOEFLテスト英単語3800」(単語帳)を使い、単語力をつけることに注力する。仕事が忙しかったことから、YESのWriting講座を4回でストップしてしまう。TOEFL 100点。

2014年4月:

3800を用いて単語力をつけることに注力する。GMAT数学をOGを使って開始し、終了する。

2014年5月:

GMAT SC、CR、RCの公式ガイドを解く。Fulbright(フルブライト)応募書類に時間がかなり取られる。TOEFL101点で、点数の上がり方が鈍く、R 1に間に合わないと焦り始める。

2014年6月:

GMATの勉強を継続。Prepで680を取り、本番でも680 (V29/M51/AWA5.0/IR 7)。OGのRC/CRは全ては解き終えておらず、スケジュール引きが甘かったことを悔やむ。

2014年7月:

Fulbrightの本審査用資料作成に集中。HBS, Wharton, INSEAD等のMBAプログラムの説明会等に行き始める。TOEFL 103点。

2014年8月:

伊藤奨学金、平和中島奨学金、Rotary(ロータリー)奨学金の申請書類作成に集中し、書き上げる。同時並行で自己分析、Columbiaのエッセイも開始。奨学金の申請に追われて、GMATを受ける予定を一ヶ月ずらす。推薦状の依頼を現職と前職の上司に行う。

2014年9月:

GMATの勉強を行い、GMAT2回目受験で710 (V34/M51/AWA5.0/IR7)を取り、GMAT終了。

2014年10月:

TOEFL 107点(R30/L26/S23/W28)を取り、Columbiaに出せると安堵する。エッセイに本格的に取り組み始める。

2014年11月:

Columbiaのエッセイを練ると同時に、各スクールのリサーチを行う。出張に合わせてColumbia, MIT, HBSを訪問する。MITはInnovation Week中のため、アドミッションと会うこともクラスビジットもできず。Fulbrightから書類の合格通知が来たため、面接対策を行い、面接を受ける。推薦状を現上司、前職上司より受け取る。

2014年12月:

ColumbiaをRegularで出願する。Rotary用の追加資料作成。仕事が佳境に入り、時間が取れなくなる。他5大学のエッセイ執筆。Fulbright Alternate Candidate(補欠)の連絡を受ける。

同時並行で結婚式を行う。10月より仕事、MBA受験、結婚式準備、の三つを並行していたためか、TOEFLへの時間が割けず、受け続けるも点数が下がっていった。10月に取得した107点で応募することを決意。

2015年1月 :

HBS, MIT, Stanford, Wharton, LBSの5校へ出願。インタビュー対策開始。Rotary合格通知をいただく。Columbiaから不合格通知を受け取る。

2015年2月:

インタビュー。MIT, Stanford, Wharton, LBSから不合格通知を受け取る。

2015年3月:

HBS合格。これまで支えてくれた人たちに感謝の連絡をする。UNIQLO奨学金へ応募を行う。

2015年4月:

中旬にUNIQLO HBS Fellowship奨学金の面接を行い、下旬に合格通知をいただく。

2015年5月:

Fulbrightから正式合格者への繰り上げ通知をもらうが、UNIQLO奨学金をいただくため辞退する。

仕事で英語を使う頻度がそれなりにあることから、TOEFLの点数は最初から100点近く取れており、留学経験がない人の中ではある程度の英語の蓄積があったと思いますが、それでも受験期間として1年2ケ月を要しました。

特に私費受験生は奨学金を応募する必要があるケースが多いと思いますので、奨学金のための書類作成、面接対策の時間も考慮に入れたスケジュール引きを行うことが大事かと思います。

受験の流れを知りたい方向けには下記の記事が参考になるかと思います。

次の記事 >>「MBA – 受験から卒業までの流れ