ハーバードビジネススクール(HBS)を卒業した後の海外での日々。資産運用、マーケティング、MBA、海外生活など。

ハーバードMBA、その後

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議論、議論、議論

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ハーバードには様々な分野からその国や分野を代表する人が集まっており、そういう人たちと議論したり、話をしたりすることほど楽しいことはない。昨日は、①日本人元経営者の方と日本での経営環境(規制、投資家、経営手法など)について議論し、②官僚の人と経済政策について議論し、③同じ寮の台湾人と歴史や文化について話をした。夕方18時半から始まり、気がついたら午前3時。こういう会話は、楽しすぎて時間を忘れる。

僕が感じたことを、簡単にまとめると

  • どのVCと組むかが重要。利益を早めに出させようとするVCと組むと、長期的な視点で見れなくなる。長期的な視点をもち、スケールするのに十分なネットワークも持ったVCと組めた方が良い
  • CFOは最初はCEOと兼任しても良いが、CEOはビジョンや人を、CFOは現実とキャッシュを見る必要があるため、両方を同時にやるのは難しい。資金調達にはかなり時間がかかるので、早めに分けた方が良い
  • インターネットの分野はグローバルに展開しないと、規制された産業でない限り最終的にはグローバルプレイヤーに押しつぶされる(e.g. Facebook、Amazon)。日本だけでやってある程度まで拡大しても、グローバルプレーヤーが豊富な資金力で一気に投資をしてくると、勝てない
  • 日本は現場は優秀だが、意思決定のプロセスに問題がある。特に政治ではよく分からない力学が働いて、合理的ではない手段が選択される
  • 日本の衰退、経済危機は所与のものとして動いた方が良い。今は日銀が国債を引き受けているので、理論的にはお金を刷り続けることはできるが、どこかのタイミングで為替が暴落し、輸入価格が高騰し(特にエネルギー)、インフレーションによって円の価値が大きく落ちる。その頃には高度成長期のような人口ボーナスはなく、むしろ人口オーナスの状態。かつ、中国や韓国も強力な競争相手であるので、高度成長期のように輸出メインで経済を大きく成長させるのも難しい。
  • ただし、経済危機はここ3年ではなく、10年などのスパンでリスクが高くなると予想。所得収支が大きくプラスであること、米国債を大量に保有していること、からいきなり対外債務を支払えなくなる事態にはならないだろう。
  • 台湾の視点からすると、日本への視点はmixed。占領時に乱暴された人を親族に持つ人にとっては嫌いな国であるし、一方、教育、衛生、交通など社会のインフラを整備してくれた国であるという認識もある。日本のポップカルチャーも浸透しており、全体的に見れば若者からの好感度は高い
  • 歴史の話は東アジアで国を超えて、本当に仲良くなろうと思うと避けては通れない。それは中国と台湾でも同じ。お互いに感情的にならないという前提で話をして、お互いがお互いの視点を理解することで、本当の意味で信頼できる仲になれる。
  • 歴史の話を中韓台日で話す機会は多くない。仲がかなり深まらない限りそれを避けようとするため、あえてそこまで踏み込むことで、一段違う信頼関係を築くことができる。

ビジネス、政策、文化、とこういう話ができるHBSという場所が、僕はとても好きだ。HBS生という立場だからこそ会える人がいるので、この機会に様々な人と出会い、自分の幅を広げたい。

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