ハーバードビジネススクール(HBS)を卒業した後の海外での日々。マーケティング、MBA、海外生活など。

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海外ビジネススクールでMBAを取得する5つの価値

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海外のビジネススクールへ行き、MBAを取得する価値は何でしょうか?

僕なりに整理すると、ビジネスパーソンとしての基盤づくり、人脈・友情、キャリア変更の機会の3つが主な価値で、質の高い時間と学位が付属的な価値かと思います。

ビジネスパーソンとしての基盤づくり(A Good Business Foundation)

経営者として持っておいたほうが良い、ビジネスを構成する各機能についての知識を体系的に身につけられる、というのが一つ目の価値です。

HBSを例に取ると、1年目の必修科目ではビジネスを複数の視点から見れるような科目構成となっています (BGIE, Strategy, Technology and Operations Management (TOM), Marketing, Finance I & II, Financial Reporting and Control (FRC), The Entrepreneurial Manager, Leadership x 2 + FIELD I/II/III)。

具体的には、一学期ではMarketingでいかに価値を創造して獲得するかを学び、TOMでは戦略と整合性の取れたオペレーションを構築し、評価し、改善していくかを学びました。Finance IとFRCでは財務分析、会計分析、投資評価に加え、いかに会計を利用して組織のパフォーマンスを測定し、改善していくか、また資本市場とコーポレートガバナンスについても学びました。これらの科目から導き出された戦略も実行できなければただの絵に描いた餅です。戦略をいかに実行するかについてはLeadershipで学び、それを実践する機会の一つとしてFIELDがありました。

経営者として経営判断をする際に役立つ知識を効率良く身につけることができる、というのが一つ目の価値です。

人脈・友情(Networking/Friendship)

これはHBS一学期まとめ、でも書いていますが、MBAプログラムで最もユニークかつ大きい価値かと思います。世界中から集まった将来のリーダー達と2年間、利害のないフラットな関係で濃密な時間を過ごせるというのは貴重な場です。また、教授陣も世界から集められた非常に優秀な人であり、そういった教授との繋がりも大きな財産となります。

また、一緒に日々を過ごす中で築かれる友情というのはネットワーク以上に人生にとって価値があると僕は思っています。目標を持ち、一緒に切磋琢磨できる人と出会うのは簡単なことではありませんでしたが、ここではそういった人達と出会う機会が多くあります。

ネットワーク、友人の輪を大きく広げられるというのが二つ目の価値です。

キャリア変更の機会(Career Change Opportunity)

キャリアチェンジをしたい、キャリアアップをしたい、と考える人にとってはMBAで得られる時間と機会が価値になります。普段の仕事が忙しく、自分が本当にやりたいことがわからない。あるいは現在の職から違う職に行くのがキャリア的に難しい。そういった人達にとってはMBA取得はキャリアのリセットの役割を果たします。また、投資銀行やPrivate Equityなど昇進にMBA取得が実質的な条件になっているような業界にとっては、キャリアアップのためにMBAの肩書き自体が価値になります。

多くのMBA生が入学と同時に自分とその後の人生について考え、幾つかの企業を受け、夏のインターンシップを今まで勤めてきた業界と違う業界に挑戦し、自分の可能性を探っています。在学中の起業というのも自分の可能性を試す一つの選択肢です。

リスクがない環境の中で自分の可能性を試せる機会、というのが三つ目の価値です。

質の高い時間

以上の三つが主な価値だと思いますが、質の高い時間("Quality Time")を4つ目の価値として考える人もいます。特にコンサルティングや投資銀行など長時間労働を長い間にしてきた人としては、人生の夏休み的に旅行や友人と遊ぶ時間を謳歌することが価値になりますし、今まで時間を割けていなかった子供やパートナーと過ごす時間として使う人もいます。MBAで過ごす時間は基本的に自分で時間割を決めるので、時間の自由度自体が価値になります。

MBAの学位

また、学位自体を5つ目の価値として考える人もいます。米系企業のマネジャー以上のポジションの求人にてMBA PreferredまたはRequiredとなっており、実質的にMBAが必要になっている例も多いです(逆にテック系企業やP&Gのように伝統的に内部昇進の企業ではMBAがあまり評価されない印象です)。

大学院の学位を持っているということも信用を補完する効果があるため(MBAを得ているならば一定レベルのビジネスの知識はあるのだろう、という推定が働く)、それも交渉などの場で役立つかと思います。

以上の5点が主なMBAの価値になるかと思います。加えて、個人的にはこれが最初の海外生活となるため、留学による価値観の広がりや英語によるコミュニケーション能力の向上にも価値を感じています。

MBAの費用対効果

MBAに行くことがコストに見合うか?という話については、僕は「人による」と思います。上記の4点はあくまでも機会があるという話です。その機会を活かしてそれ以上の価値を将来的に出すことができる人もいるでしょうし、自分から動かずに機会を活かすことができなければおそらく日本で2年間働いていた方が良いと思います。

MBAの費用について知りたい方は >> ハーバードMBA留学で実際にかかる費用

また、プログラムを通じて学んだ内容、広がった視野、得られたネットワークは卒業後すぐに役立つというよりは、時が経つにつれて活かせる場が増えていくものだと思いますので、2年間の時間 + 20万ドル近い投資は短期的というよりも長期的な投資かと思います。

「機会を活かして、長期的なリターンを得たい人」にとってはMBAは一つの魅力的なキャリアの選択肢だと思いますし、そうでなければ違う選択肢の方が良いでしょう。

僕個人としては、ここで得られる機会を楽しんでいる方ですので、来て良かったなと思います。価値があるかは主観的なものですので、下記のような他のMBA取得者が書いている記事を見て、比較してみても面白いかと思います。

My Life After Sloan

Chikirinの日記

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