ハネムーンという名の旅行に行ってきた。FIELD2というコンサルティングプロジェクトが4日(月)より始まるため、その前にスペインのバルセロナ、アルヘシラスで計3泊し、ジブラルタル海峡をフェリーで越えて、モロッコのタンジェMED、シェフシャウエン、フェズ、メルガザード(サハラ沙漠)、アインベンハッドゥ(世界遺産)、マラケシュ、を6泊7日で回るというなかなか忙しいプラン。どの場所も期待以上でとても楽しい旅になった。
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バルセロナ (Barcelona)
ガウディの作品であるサグラダファミリアやグエル公園を見学し、夜はバルでピンチョスやパエリアを食べて飲むという幸せな生活。以下の点で、バルセロナは観光都市として非常に優れていると感じた。
キラーコンテンツであるガウディの遺産:
世界史を学んだ者ならば誰もが知るガウディの作品。街にガウディの作品が調和しており、かつ徒歩でもある程度の数を見て回ることができるほど集中している。絶対的なキラーコンテンツを持っているという点で強い。
本場のスペイン料理:
世界中にスペイン料理の店があるように、スペインの食事もワインも美味しい。加えておつまみをつまみながらお酒を飲み、友人と話して、次のバルに移る、というバル巡りはそれだけで一つのアトラクションだ。しかも今はユーロがドルや円に対して相対的に弱くなっているため、食事が安く感じる。また、コーヒーも美味しい。安くて美味しい本場のスペイン料理はそれだけで魅力的だ。
人の温かさ・陽気さ:
土地柄なのか、店員の人も道行く人もみんな元気だ。海岸沿いを歩くと、砂で様々な形を作り、アートの展示をしてチップを集めている人がいる。街中で歌を歌っている人がいる。お店では片言のスペイン語でも笑いながら聞いてくれ、旅人としても肩の力を抜いて楽しめる。街を歩いているだけで楽しくしてくれる地元の人は、魅力的な街を作る一つの要因だ。
優れた公共交通機関と誘導:
空港から市内まではバスで10ユーロ程度で来れるし、市内の移動では地下鉄が非常に便利。地下鉄は色分けされており、わかりやすく、かつ地下鉄の中では自分がどこにいるのか路線図で示してくれるため、間違ったところで降りる可能性も少ない。またタクシーも比較的つかまりやすく、メーターで走ってくれるため、安心。
バルセロナ自体がコンパクトなこともあり、英語ができるか、または片言のスペイン語が話せれば十分市内を回ることができる。
ホテルの選択肢が広い:
宿泊のオプションが広いのもBarcelonaの特徴。僕らが泊まったホテルは1泊1万2000円程度だったが、非常に快適な部屋だった。
サグラダファミリアは完成にまだ10年かかるようだ。Barcelona自体の体験も非常に良く、完成したら、またこの街に来たいと感じた。
アルヘシラス (Algeciras)
この街はモロッコのTanger MEDに行くまでのフェリーへ乗るために宿泊した。港町で、アラブ系の人が多く、スペインというよりはアラブの国の街に近い雰囲気。夜は暗く、道に人通りも少ないため、やや怖さを感じた。
Tanger MEDまではTrasmediterraneaというフェリー会社を利用。これがモロッコ入国の洗礼になるとは思いもよらなかった。8:00発の予定が、フェリー搭乗までの荷物検査、出国審査がカオスとなり、結局出発したのは9:30以降。荷物検査の機械が一つしかないのに対して、並ぶ人数が多すぎて、捌ききれていない。しかも列に普通にみんな横入りするので、カオス状態。僕らもそれに習って横入りをしたり、他の人が周りに横入りできないようにブロックしたりして、なるべく早く入ろうとしたが、それでも搭乗まで1時間半以上かかった。その間、ずっと荷物と一緒にすし詰めの列の中で並んでいた。
しかしそれで終わらないのが、このフェリー。フェリー搭乗後もカオスは続く。フェリーの中にいる間にモロッコへの入国審査をしてもらわなければならないが、そこにも入国審査官が一人。入国審査は荷物検査よりも時間がかかる。結果、起きるのはまた同じくの大行列。ジブラルタル海峡をのんびりと渡る暇もなく、結果1時間強の船内もほとんど列で並んで過ごすことになった。フェリーから出る時もカオスであったのは言うまでもなし。現地時間の8時半に着く予定が(スペインの方がモロッコよりも1時間早い)、結局着いたのは現地時間で10時半を過ぎており、2時間以上遅れることとなった。
ジブラルタル海峡を渡ることもできたし、ヨーロッパ大陸とアフリカ大陸の両方の大陸を目にするのは気持ちの良い体験だった。ただ、スムーズに渡ろうとする方は、ぜひフェリー会社と時期を真剣に選んだ方が良いと思う。