昨日の14日にHBSの1学期の成績が発表になった。HBSでは1年目で「3」(下位10%)を5つ取ると”Hit the screen”と呼ばれ、進級できなくなる可能性があるため、ドキドキしたが、結果は3は一つもなく、一安心。どれくらいやれば「3」を取らないかを知れたのは良かった。
一方で、上位15から20%に与えられる「1」は一科目。HBSの入学者の母集団がいわゆるアイビーリーグや州立トップ校でかなり良い成績を取っていた人達(Average GPAは3.66)であることを考えれば、母語でない言語を使って一科目でも「1」を取れたのは、最高ではないにせよまあ悪くない結果だろう。
最終試験の結果も合わせて返ってきたのだが、こちらは予想より厳しかったな、という印象。見事なまでに成績がばらけている。良かったのがTOM (Technology and Operations Management)とMKT (Marketing)で中間だったのがFIN1 (Finance)。悪かったのがLEAD (Leadership)とFRC (Financial Reporting and Control)。分析をしてみると、以下のようになる。
- TOM、MKT: 期末試験も定量の要素が強かった。定量分析は得意なので強みで英語での記述の弱さをカバーできた。
- FIN1: こちらも定量で、そこまで悪い出来ではなかった感触だが結果は中間程度だった。ただ、感覚値でHBSの学生の40%以上がPrivate Equity、Venture Capital、Financial Services Bankingのどれか、または複数のバックグラウンドを持っていてアドバンテージがあることを考えると(前職ベースの統計だと29%だが、Financial service -> 事業会社やヘルスケア、も結構多い)、中間以上を目指すとなかなか競争が激しいのだろう。
- LEAD: ほぼ100%定性的な記述の試験。特に言葉の使い方の要素が大きくなるため、ReadingとWritingでネイティブでない分のハンデが大きい。論点が多く、いくらでもかけるようなケースで文字数制限まで時間不足で書ききれなかったため、そこで差がついた可能性が高い。
- FRC: FIN1と同じ理由で母集団がFinanceに強い人達で競争的なこと、大問の一つが定性的な記述でLEADと同じハンデが出たこと、会計処理のところでミスをしたこと、がおそらくの原因。
HBSの期末試験は4時間または4時間半の制限時間でケースを読んで、分析して、自分だったらどうするかを書く、という一本勝負。そのため、いかに早く正確に書けるかで分析にかけられる時間が変わるため、ライティング力を上げられれば、より深く分析し、書くことができる。その形式で、今回は僕にとって初めての英語での試験だったことを考えれば、英語でのライティングに慣れていくこれからは上がる余地しかない。次はどこまでやれるか、楽しみだ。
1月25日から始まる来学期も5科目。挑戦するのは楽しい。