TECH:CAMPの8期が終わりました(僕の場合はまだRailsのChapter 5、Chapter 6が終わっていないので、1ヶ月延長中ですが)。結論から言うと、かなり良いプログラムだと思います。ただ、カリキュラムを終わらせるには150時間は見ておいた方が良いと思います。
目次
カリキュラム内容
カリキュラム内容は大きく環境構築、Ruby、HTML/CSS、Railsの4パートに分かれており、環境構築、Ruby、HTMLが1章ずつなのに対して、Railsでは3章あってそれぞれアプリケーションを作るプログラムになっています。Ruby、HTML/CSS、Railsそれぞれに練習問題もあり、合わせると基本のカリキュラムだけでもかなりのボリュームがあります。100時間は最低月に使ってください、と言われていましたが、練習問題まで解いているとそれ以上かかると思います。
内容は実践を通して学ぶという形式で、本を見て進めるよりもモチベーションが続きやすかったです。Rubyではレビュー投稿、閲覧、更新、削除 (Create、Read、Update、Delete)の基本機能を作りましたが、ここで条件分岐や繰り返しなどの基本を実践を通じながら学ぶことができました。
この方針は同じで、HTML/CSSも実際にウェブサイトのデザインを作りながらコーディングを進めていくことになります。デザインをブロックで考えることなどは基本だと思いますが、実際にそれを学べて良かったです。
Railsでアプリケーションを作るのは、なかなか大変です。1ページ1ページで覚えることが多く、一読しただけで把握するのは難しいので、4章のツィッターのようなアプリを作る章は、何度か読み返しました。Railsの3章だけで80時間くらいのボリュームがあるので、HTML/CSSが終わったところで序章が終わった、くらいで考えておくとちょうど良いと思います。
学習環境について
オンラインのみで学ぶことと、渋谷の道玄坂のオフィスまで行って学ぶことができる通学コースの二通りが選べます。やはり一人ではモチベーションが続きにくいので、首都圏に住まれている方は通学コースを選んだほうが良いかと思います。
オンラインでもSkypeで気軽に質問ができるのは良い感じです。カリキュラムがとてもわかりやすくできているので、最初のうちはあまり質問することがないかもしれませんが、自分でアプリを作るようになったら分からないことが多く出てくるので、より質問をするようになると思います。ただ、自分でアプリを作る章までのカリキュラムがなかなか重いので、仕事や家庭がある人だとそこまでいくのが1ヶ月では辛いかもしれません。
アドバイス
僕は7月前半まで働き、7月半ばで渡米してこちらの留学生活が始まったため、7月5日から始まったこのカリキュラムと両立するのはなかなかきつく、結局1ヶ月で終わらせることができませんでした。仕事、英語の勉強、授業と課題、友人との社交、プログラミング、家庭、との中で優先順位をつけるような状況で、プログラミングの優先順位を下げてしまったのが一番の原因ですが、もう一つの原因は100時間という見積もりが甘かったことです。
多くの人は100時間だと練習問題含めるとおそらく終わらないと思います。カリキュラムを飛ばしながら一周すると100時間くらいのボリュームかもしれませんが、身につけようと思って復習するとその1.5 – 2倍くらいの時間がかかります。特に、TECH::CAMPの教材は期間が過ぎるとアクセスができなくなるために、きちんと身につけないと復習すらできなくなります。社会人の方ですとおそらく同じような状況で時間が取れないことが多いと思いますので、最初から2ヶ月コースを選んでおくのが無難かもしれません。もしくは夏休みなどの長期休みがある時を利用して1ヶ月コースにするか。いずれにしてもプログラミングの経験がほとんどない人は150時間前提でスケジュールを組んでいた方がより良いかと思います。
改善があったら嬉しい点
ビジネスモデルの仕組み上、教材の継続公開は難しいのだと思いますが、やはり終了後に復習ができないというのは学習教材としては致命的です。いくらかプラスのお金を払うとPDFがダウンロードできる、のようにした方が受講者の満足度を高める、とより良くなると思います。
改善点はあるにせよ、僕としてはWebサービスを作るということの概要を学ぶことができ、良い投資だと思いました。初めてプログラミングを学ぶ人に対してはおすすめできるプログラムです。