MBA受験 – キャンパスビジット

キャンパスビジットについては、「志望度が高い学校はした方が良い、Visitがプラスになる学校については特に」というのが僕の答えです。応募用紙にもVisitの有無を書く欄がある大学があるため、そういった大学については志望度が高い場合はVisitはした方が良いかと思います。2015年の受験について、僕が受けた学校についての印象を書きます。

  • HBS: Visitは合否には関係なし。応募用紙にもVisitの有無を書く欄なし。ただ、ケースの授業形式は特殊なので自分に合うかは見ておいた方が良い。
  • Stanford -> 不明。Visitの有無を書く欄なし。
  • Wharton: 不明。Visitの有無を書く欄なし。ただ、暮らすにあたってはPhillyでの生活がどのようなものなのかは知っておいた方が良い、というのが同級生からのアドバイス。
  • Columbia: Visitした方が良い。応募用紙でもどのadmissionと会ったか書く欄があるため、admissionの人の名前も覚えること。また、ニューヨーク関連についてのエッセイの質問もあることがあるため、材料を増やすためにもVisitは役立つ
  • MIT: Visitした方が良い。Visitの有無を書く欄があることに加え、どのMITのイベントに参加したか、誰を知っているか、などを書く欄があった。本気で受かりたいのであれば、Visit時にネットワーキングを行い、MITと繋がりを作った方が良い。
  • LBS: Visitした方が良い。LBS関係者で会った人を書く欄があった。比較的多くのOB/OG、在校生と会って、ネットワーキングした方が良い。

また在校生についてですが、①エッセイカウンセラーに頼む、②公式ブログにメールする、③友人の友人のネットワークを使う、ことで日本人とはアプローチできることが多いと思いますので、学校の正規プログラムに加えて在校生とコンタクトを取ると、学校の雰囲気をつかむのに良いかと思います。

また、キャンパスビジットで在校生を訪問した際ですが、下記が個人的なアドバイスです。

  • 仮説を持って聞く。e.g. 「私のやりたいことがAで、この大学のMBAプログラムのBがCというようにAに繋がるのではないかと思うのですが、いかがですか?」
  • 具体例を聞く。「DというプログラムがEなのではないかと思い、とても興味があるのですが、具体的にはどのような体験でしたか?」
  • あまり多くの人と同じ時間で一度に会わないようにする。たまに受験生1人に対して6人が同じ時間に集まるなどを聞きますが、そういう場合は一人に突っ込んで質問することが難しくなりますし、在校生の間でもお互いを見合ってしまうことがあります。可能であれば1対1か1対2くらいで違う時間帯に会ってもらった方が効果的です。
  • ホームページで調べられることは調べておく。既に書いてあることを聞いても時間がもったいないです。e.g. 「1年目の必修授業は何がありますか?」 -> どの大学でもHPに書いてあります。
  • 在校生ブログを確認しておく。殆どのMBAプログラムには日本人がおり、ブログを個人的、あるいは学校単位で書いている場合が多いです。生活感がわかるため、一通り目を通しておいた方が良いです
  • テストについて聞かない。TOEFLやGMATの点の取り方は参考書やブログを始めとした様々な媒体で書いてあります。在校生に聞いても、ここまで来てテストを聞くのか、という印象を与えるため、やめた方が良いです。

上記のような点を押さえると、キャンパスビジットをした時に得られるものが多くなり、よりエッセイを書く際にも役立つと思います。良いキャンパスビジットを!

MBA受験 – ビジネススクールで得られるもの

ビジネススクールへ行く価値は何だろうか、について僕なりに整理すると、”A Good Business Foundation”、”Networking”、”Career Change Opportunity”の三つが柱ではないかと思います。

A Good Business Foundation

経営者として持っておいたほうが良い、ビジネスを構成する各機能についての知識を体系的に身につけられる、というのが一つ目の価値です。

HBSを例に取ると、1年目の必修科目ではビジネスを複数の視点から見れるような科目構成となっています (BIGE, Strategy, Technology and Operations Management (TOM), Marketing, Finance I & II, Financial Reporting and Control (FRC), The Entrepreneurial Manager, Leadership x 2 + FIELD I/II/III)。

具体的には、一学期ではMarketingでいかに価値を創造して獲得するかを学び、TOMでは戦略と整合性の取れたオペレーションを構築し、評価し、改善していくかを学びました。Finance IとFRCでは財務分析、会計分析、投資評価に加え、いかに会計を利用して組織のパフォーマンスを測定し、改善していくか、また資本市場とコーポレートガバナンスについても学びました。これらの科目から導き出された戦略も実行できなければただの絵に描いた餅です。戦略をいかに実行するかについてはLeadershipで学び、それを実践する機会の一つとしてFIELDがありました。

経営者として経営判断をする際に役立つ知識を効率良く身につけることができる、というのが一つ目の価値です。

Networking/Friendship

これはHBS一学期まとめ、でも書いていますが、MBAプログラムで最もユニークかつ大きい価値かと思います。世界中から集まった将来のリーダー達と2年間、利害のないフラットな関係で濃密な時間を過ごせるというのは貴重な場です。また、教授陣も世界から集められた非常に優秀な人であり、そういった教授との繋がりも大きな財産となります。

また、一緒に日々を過ごす中で築かれる友情というのはネットワーク以上に人生にとって価値があると僕は思っています。目標を持ち、一緒に切磋琢磨できる人と出会うのは簡単なことではありませんでしたが、ここではそういった人達と出会う機会が多くあります。

ネットワーク、友人の輪を大きく広げられるというのが二つ目の価値です。

Career Change Opportunity

キャリアチェンジをしたい、キャリアアップをしたい、と考える人にとってはMBAで得られる時間と機会が価値になります。普段の仕事が忙しく、自分が本当にやりたいことがわからない。あるいは現在の職から違う職に行くのがキャリア的に難しい。そういった人達にとってはMBA取得はキャリアのリセットの役割を果たします。また、投資銀行やPrivate Equityなど昇進にMBA取得が実質的な条件になっているような業界にとっては、キャリアアップのためにMBAの肩書き自体が価値になります。

多くのMBA生が入学と同時に自分とその後の人生について考え、幾つかの企業を受け、夏のインターンシップを今まで勤めてきた業界と違う業界に挑戦し、自分の可能性を探っています。在学中の起業というのも自分の可能性を試す一つの選択肢です。

リスクフリーの環境の中で自分の可能性を試せる機会、というのが三つ目の価値です。

以上の三つが主な価値だと思いますが、”Quality Time”を4つ目の価値として考える人もいます。特にコンサルティングや投資銀行など長時間労働を長い間にしてきた人としては、人生の夏休み的に旅行や友人と遊ぶ時間を謳歌することが価値になりますし、今まで時間を割けていなかった子供やパートナーと過ごす時間として使う人もいます。MBAで過ごす時間は基本的に自分で時間割を決めるので、時間の自由度自体が価値になります。

また、学位自体を5つ目の価値として考える人もいます。米系企業のマネジャー以上のポジションの求人にてMBA PreferredまたはRequiredとなっており、実質的にMBAが必要になっている例も多いです(逆にテック系企業やP&Gのように伝統的に内部昇進の企業ではMBAがあまり評価されない印象です)。大学院の学位を持っているということも信用を補完する効果があるため(MBAを得ているならば一定レベルのビジネスの知識はあるのだろう、という推定が働く)、それも交渉などの場で役立つかと思います。

以上の5点が主なMBAの価値になるかと思います。加えて、個人的にはこれが最初の海外生活となるため、留学による価値観の広がりや英語によるコミュニケーション能力の向上にも価値を感じています。

MBAの費用対効果

MBAに行くことがコストに見合うか?という話については、僕は「人による」と思います。上記の4点はあくまでも機会があるという話です。その機会を活かしてそれ以上の価値を将来的に出すことができる人もいるでしょうし、自分から動かずに機会を活かすことができなければおそらく日本で2年間働いていた方が良いと思います。また、プログラムを通じて学んだ内容、広がった視野、得られたネットワークは卒業後すぐに役立つというよりは、時が経つにつれて活かせる場が増えていくものだと思いますので、2年間の時間 + 20万ドル近い投資は短期的というよりも長期的な投資かと思います。

「機会を活かして、長期的なリターンを得たい人」にとってはMBAは一つの魅力的なキャリアの選択肢だと思いますし、そうでなければ違う選択肢の方が良いでしょう。

僕個人としては、ここで得られる機会を楽しんでいる方ですので、来て良かったなと思います。価値があるかは主観的なものですので、下記のような他のMBA取得者が書いている記事を見て、比較してみても面白いかと思います。

My Life After Sloan

Chikirinの日記

@Type

Axiom

近況報告

近況としては、先週の17日(木)の午後より冬休みに入りました。試験が終わると同時に企業訪問のために12月22日までサンフランシスコに来ています。その後はスペイン、モロッコに行く予定。ボストンへ帰るのは1月13日になります。3週間の間にはモロッコにてFIELD2の8日間のコンサルティングプロジェクトがあったりと、楽しみ。

MBA受験 – エッセイのアドバイス

受験の肝となるエッセイ。僕はエドと相談しながらエッセイを作り上げていったのですが、彼からもらったアドバイスは、多くの人に役立つと思いますので共有いたします。

基本方針

  • ユニークさや自分の強みを伝える。経験、価値観、強み、何が自分をユニークにするのか。アイデアが肝。
  • 具体的な例を用いて、「生々しく」ストーリーを伝える。抽象的な話ではなく、自分の体験や感じたこと、学んだことを書く。
  • 数字や結果の話を入れる
  • レジュメと整合性のあるストーリーにする
  • ProfessionalとPersonalな話の両方が伝わるようにする

    テクニック

    • 一番最初のセンテンスと一番最後のセンテンスの話を繋げとより印象に残る。
    • あることをする前と後、自分と同じ職種の人との違い、のような比較の話が分かりやすい
    • Why MBA? では具体的な授業名、教授名、などを入れてきちんと学校について調べていることを示す
    • Transition wordを使って、流れをより分かりやすくする
    • 不要な副詞は使わない (successfulなど)。数字で語れば良い
    • Activeな動詞を用いた表現の方が強く聞こえる (Aim/Plan > Hope)
    • 短縮系は使わない (I’m I can’t -> I am, I cannot)

仮説検証

上記のエドからもらったアドバイスに加えて、第一志望の大学に関しては、自分のネットワークを使い、在校生または卒業生にカウンセラーと詰めた後のエッセイを見てもらう、またはエッセイの方向性を話すことをお勧めします。特に、在校生が読めば、おそらく通らないだろうな、とすぐに分かるようなエッセイを出して落ちるのはもったいないです。一方で、在校生や卒業生にとってはエッセイを読んでアドバイスをするのはそれなりの時間がかかるので、すでに関係が事前に無い限り、生煮えのものを見せたり、エッセイカウンセラー代わりに使うようなことはなるべく避けた方が良いかと思います。

僕の場合は昔からの友人か親しい人からの依頼があった時のみ、エッセイは見ています。エッセイを読んで、この人のバックグラウンドや価値観ならば何をどう伝えるかのが良いかを考え、アドバイスをどう伝えるかを考えて、スカイプや対面で話して、としていると簡単にケース2本は読めるくらいの時間になってしまうので、そこはご了承ください。

MBA受験 – 受験費用

MBA受験では、①テスト受講費用、②スコアメイクのための予備校代、③エッセイカウンセラー代、④インタビュー対策代、⑤大学応募費用、⑥学校調査費用、がかかります。リアルな事例として、私が実際に使った受験費用の内訳と詳細は以下になります。 “MBA受験 – 受験費用” の続きを読む

MBA受験 – 奨学金をいかに獲得するか

MBAの費用は2年間で単身で約20万ドル、パートナーと一緒では約23万ドルと非常に高額であり、資金調達は私費受験者にとって大きなハードルとなる。MBA向けの奨学金はどんな団体が出しているか? “MBA受験 – 奨学金をいかに獲得するか” の続きを読む

MBA受験 – 必見MBAブログ

ブログは在校生の生の情報が書かれているため、受験ノウハウや学校別の情報を把握するには重要な情報ソースです。また、ブログを見て合格後の自分をイメージすることで、モチベーションを高める効果もあります。私にとって特に役立ったブログと2015年現在の情報が載っているブログは下記です。 “MBA受験 – 必見MBAブログ” の続きを読む

MBA受験 – 推薦状を誰に、いつ、どうやって頼むか

エッセイと並んで、受験で重要となるのが推薦状です。推薦状は推薦者に書いてもらうために完全に内容をコントロールすることはできませんが、方向性は推薦者と会って打ち合わせるなどしてすり合わせられるため、自分のストーリーを作ってから推薦者にお願いしたほうが良いです。 “MBA受験 – 推薦状を誰に、いつ、どうやって頼むか” の続きを読む

MBA受験 – TOEFLで105点を取る

多くの日本人MBA受験生が苦しむTOEFL。トップスクール合格では 105 点が一つの目安として言われており、HBSでは109 点を要求しています。私も苦しみ、計8回受けることになりました。TOEFLについては、100点を超えてからは下記のように進めると効率的かと思います。

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MBA受験 – GMATで700点以上を取る

GMATは大きく分けてVerbal、Math、Integrated Reasoning (IR)、Analytical Writing Assessment (AWA) の4つのパートに分かれます。

VerbalとMathの点数から算出されるスコアで、米国のトップスクールではだいたい700以上あると足切りには引っかからないと言われています。ただ、スコアは年々上昇傾向にあり、HBSを始めとするトップスルールではClass of 2017の合格者平均が730前後であることから、トップスクールを目指すためには720以上を目指したいところです。 “MBA受験 – GMATで700点以上を取る” の続きを読む

MBA受験 – スケジュール具体例

1ヶ月以上の海外滞在経験がない僕のような受験生にとっては、特にTOEFLやGMATで高い点数を取ることが課題になります。僕の受験スケジュールは下記になります。 “MBA受験 – スケジュール具体例” の続きを読む